なんでむし歯ってなるの?
2021年08月25日
こんにちは!
アス横浜歯科クリニック歯科助手の髙橋です。
今回のブログでは、『なんで虫歯になるの?』をテーマにお話したいと思います。
皆さんは、虫歯にどうしてなるかを知っていますか?
歯磨きをしているのになんでなるの??と思っている人も多いと思います。
私自身も歯科に関わる前はそうでした。
虫歯になる原因を理解して、
正しい予防に繋げていきましょう!!
通常お口の中には様々な種類の細菌が数多く住んでいます。この中には虫歯や歯周病の病原菌も含まれています。
特に虫歯の病原菌としてはミュータンス菌と言われるものがよく知られています。
このミュータンス菌は、私たちが食事やおやつ等で接種する食べ物や飲み物に含まれている糖分を栄養に増殖し、その際に菌の周囲にネバネバしたグルカンというノリのような物質を放出します。これによって歯に強力に付着し、そこで沢山の細菌の集合体が形成されます。これが増えて歯の表面の白い汚れとなったものがプラークというものです。
また、この細菌は同時に乳酸も作り出します。そうするとプラークの中は酸性になり、接触している歯の表面のエナメル質は酸によって溶けてしまいます。この現象を脱灰といいます。
この歯が溶ける状態がずっと続くと、ついには穴があいてしまって、いわゆる「むし歯」ができてしまいます。
このように、何かを食べる度に口の中は酸性に傾き脱灰が起こります。しかし、唾液の働きによって元の状態(中性)に戻り修復されます。これが再石灰化と呼ばれる作用です。
私たちの歯の表面はこの脱灰と再石灰化を繰り返しているのです。
この脱灰と再石灰化は、バランスが大事です。
甘いものを頻繁に食べ、歯磨きを怠っていると口の中は常に酸性に傾き再石灰化が脱灰に追いつかなくなってしまい虫歯になってしまうのです。
歯磨きをしていても、虫歯になってしまうのはこれが理由です。
どんなに歯磨きをしていても、ダラダラと食べ続けてしまうと、お口の中が常に酸性になってしまい虫歯に繋がります。
歯磨きしっかりしているのに、虫歯になる・・・という方は、食生活を見直しましょう!!
ダラダラ食べ、甘い飲み物等を注意するだけで大きく変わるかもしれません。
参考文献
・歯みがきしているのにむし歯になるのはナゼ?
NPO 法人 最先端のむし歯・歯周病予防を要求する会 著
・実になる話
https://www.denpro.net/mi-Column/site/archives/2669
・歯とお口のことなら何でもわかるテーマパーク 8020
https://www.jda.or.jp/park/trouble/index02.html