歯を抜いた(抜歯)後はそのままにしていいの?
2023年11月29日
横浜市南区井土ヶ谷駅の駅前にある、痛い、噛めない、自分の歯の様に噛みたい!そんな方に寄り添う歯科医院、アス横浜歯科クリニック歯科医師の柳井です。 今回は歯を失ってしまった場合の対応についてお話しします。
悲しいことですが歯を失ってしまった後は どんな治療があるのでしょうか?またそんな時、「1 本ぐらいなくなっても食事はできるし問題ない」と思っていませんか? そのままにしてしまうとどんな影響があるのでしょうか?
まず抜歯後放置のデメリットとして、
歯並び・嚙み合わせが壊れてしまう。歯が抜けてしまったあと、歯がない状態が続くと隣の歯が倒れてきたり、噛み合う歯がないと歯が少しずつ伸び出てしまいます(歯が適切な位置から動いてしまいます)。
顎骨が無くなってしまう。歯が無くなってしまった所は噛む刺激が無くなってしまい、周りの骨が無くなってしまいます。骨が無くなることで、その後の処置の候補として挙げられるインプラント処置をする際に、まず骨を増やす処置から始めないといけなくなってしまいます。
見た目が悪くなってしまう。歯が無くなると前歯であろうが、目立ちにくい場所であろうが、口元が気になってしまい自然に笑うことが出来なくなってしまいます。
食事がとりにくくなってしまう。奥歯というものは食事をする際に食塊をすりつぶすために存在していますので、食事の際に食塊をすり潰しにくくなってしまいます。
食いしばりにくくなる。人間は重たい物を持つときや、姿勢を維持する時など、力を入れないといけない時に歯を食いしばります。奥歯が無くなることで食いしばることが出来なくなり日常生活に支障をきたすことになります。
以上のことが挙げられます。
歯を失ってしまった場合、どのような治療法があるのでしょうか?
当院では主にインプラント、ブリッジ、入れ歯の3つをご提案させていただいております。
インプラント
顎の骨の中にインプラントといわれる人工歯根を埋入して、その上に土台、被せものを入れていくやり方になります。
ブリッジ
無くなってしまった歯の両隣の歯を削り、連結した被せものを被せていくというやり方になります。
義歯(入れ歯)
残った歯に対してクラスプといわれるバネをつけ、バネと歯肉を支えに人工の歯と人工の歯肉にてかみ合わせを回復させるやり方です。
失った歯の治療をする場合、それぞれに利点・欠点があるため、どれが一番ご自身に合った治療であるかは患者さんによって異なります。状況や何を重要視するかで選択も変わります。十分に相談した上で決断することをオススメします。
そして、どの治療を選択したとしても、“治療したら終了“ではなく、定期的な歯科医院でのメインテナンスや、ご自身でのお手入れを行わないと長持ちしません。健康なお口であれば、美味しく楽しい食事をとったり、大きく笑ったり、人とのコミュニケーションを円滑にしたりすることができます。人生を豊かにするために、正しいケアはとても重要ですので、治療したら終わりではなく、継続して歯科医院での定期検診や正しいセルフケアを習慣化させましょう。
お困りごとがある場合は、私たちが全力でサポートいたしますので、ご連絡お待ちしております。
参考文献
http://denture.iwate-med.ac.jp/cn21/cn18/denture5.html?printstate=true
https://matsudo.cda.or.jp/archives/543