虫歯菌はうつる?小児期における虫歯予防
2023年12月25日
横浜市南区井土ヶ谷駅の駅前にある、『マイナス1才から100才まで歯を守る』歯科医院アス横浜歯科クリニック 受付の関口です。今回は小児のう蝕(虫歯)予防についてお話していきます。
今まで、う蝕予防の観点からは食器を分けることが良いとされてきましたが、研究が進み、それが必ずしもしう蝕を防ぐわけではないことがわかってきました。
(令和5年年8月31日に発表された、日本口腔衛生学会からの声明を交えて紹介します。)
◆乳幼児期における親との食器共有について
以前から、親から子どもへのう蝕原因菌の感染を予防するために、親とスプーンやコップなどの食器の共有を避けるようにとの情報が広がっています。しかし、食器の共有をしないことでう蝕予防できるということの科学的根拠は必ずしも強いものではありません。
食器の共有は離乳食開始時期の生後5〜6か月頃から始まりますが、それ以前から親から
子どもに口腔細菌は感染していることが最近の研究で確認されています。
う蝕は親との食器共有よりも、砂糖の摂取や歯みがきなどの様々な要因で起こるためそこまで気にしすぎる必要はありません。
◆子どものう蝕予防のために大切な事
親から子どもに口腔細菌が伝播したとしても、砂糖の摂取を控え、親が毎日仕上げ磨きを行って歯垢を除去し、またフッ化物を利用することでう蝕を予防することができます。
う蝕はさまざまな要因が絡み合って発生するため、これをすれば大丈夫!ということはありません。それぞれのご家庭で無理のないスタイルを確立していただければと思います。
う蝕の発生を予防しようとした場合、1番大切になるのが日々の生活習慣です。う蝕のリスクは食事の回数や間隔も重要な要素になります。オヤツやお菓子をダラダラと食べ続けていたり、糖分を含む飲み物を水分補給として頻回に口にしていたりすると、口の中が常に酸性に傾き、歯のミネラルが抜け出てしまう状態が続いてしまいます。これでは、どんなに一生懸命食後の歯ブラシをしたとしてもう蝕になってしまいます。
日々の生活の中で気をつけているつもりでも、う蝕を繰り返している方は原因となりうる生活習慣があるかもしれません。
また、家族からの菌の伝播をより減少させるために、お子さんだけでなく、家族であるおじいちゃんおばあちゃん、両親、兄妹の虫歯や歯周病治療 予防と歯医者さんでの定期的なクリーニングもしていきましょう。
アス横浜歯科クリニックでは、皆さんの口腔内環境が健康でしっかりとお食事が出来るように、最大限サポートさせて頂きます!
皆さんのご来院、心よりお待ちしております。
●参考文献
一般社団法人日本口腔衛生学会
https://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/statement/file/statement_20230901.pdf