歯医者さんの麻酔って、痛いと思ってませんか?
2023年10月29日
可能な限り、「痛くない」「削りすぎない」「再発を防ぐ」事にこだわる歯科医院、アス横浜歯科クリニック、歯科医師の小林です。
今回は治療の際に行う麻酔についてお話ししていきます。
歯医者と聞くとどちらかといえばマイナスのイメージを持っている方が多いと思います。
ご来院いただく患者さんの中にも「歯医者が怖いのであまり通っていませんでしたが、最近歯に痛みが出たので勇気を持って来ました…。」「歯医者が苦手なのですごく緊張しています。」そのようにおっしゃる方も少なくありません。歯科恐怖症で歯医者に行けない。治療中の痛みが怖くて、歯科治療を受けたくない。そんな方の為に当院で実施している「可能な限り痛みを生じさせない無痛治療」についてお伝えしていきます。
●まずどんなときに麻酔が必要でしょうか。
麻酔は「痛くて嫌だ」と思われる方は多いかと思いますが、とても大事な行程になります。歯医者で麻酔が必要な治療はいくつかあります。
・虫歯の治療
・歯の神経を取る治療
・歯を抜く時やインプラント手術などの外科治療
・歯茎の下の歯石を取る時
などです。
これら以外にも痛みを感じることがある場合は麻酔をすることがあります。
●麻酔で痛みを感じやすいのは、主に注射針が歯茎に入る瞬間と麻酔液が注入されるとき
です。これらに対して、私たちはできる限り痛みを少なくするように工夫をしています。
具体的には次のようなことを行っています。
① 表面麻酔の塗布
針を刺すときに痛みを軽減するために、クリーム状の麻酔薬を歯茎に塗ります。表面の感覚が鈍くなり、注射針が入る痛みが軽減されます。
② 極細の注射針の使用
針が細い方が痛みは感じにくいため、当院では一般の医療現場で使われるより細い 30、33G の針を使用しています。
③ 麻酔液の温度差の軽減
麻酔液が体温との温度差があると痛みを感じやすくなるため、麻酔液を専用の保温器を使い、温めています。
④ 麻酔液の注入時の速度
麻酔液が歯茎に入る速度が速いとぎゅっと圧力が加わり、痛みを感じやすくなるため、電動注射器を使い、ゆっくりと麻酔液を入れていきます。
●麻酔後の注意点
歯医者さんで治療後に、「2~3時間はお食事しないようにしてください」と言われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。歯科の麻酔では、麻酔をしてから麻酔が切れるまで2~3時間かかります。麻酔が切れる前にお食事をしてしまうと、感覚が麻痺しているため、温かいものでやけどをしたり、頬や舌を噛みやすくなります。そのため、痺れがなくなってから、お食事をするようにしてください。
終わりに、歯医者が苦手な方は多くいらっしゃいます。今までの経験(小さい頃の歯医者へのトラウマ)や、説明がなく怖かった、治療中のバキュームの音の大きさや削る機械の高い音が緊張する、匂い、口腔内に水が溜るのが嫌など様々だと思います。こういった思いや、不安点、疑問などは来院時や初診時に遠慮なく仰ってください。私たちはその気持ちを尊重し、安心して通っていただけるようなカウンセリングを行っております。また診療時の説明、お声がけ、患者さんそれぞれのペースを考えた治療を心がけております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話しください。ぜひご来院お待ちしております。
【参考文献】
https://www.jda.or.jp/park/trouble/index23.html
https://kokuhoken.net/jdsa/about/qa.htm