マスク生活はお口にも影響するってホント??
2021年09月15日
こんにちは!
アス横浜歯科クリニック 受付の関口です。
マスク生活が当たり前になった今、つい息苦しくてお口で呼吸していませんか?今回は『口呼吸(こうこきゅう)』についてお話したいと思います。
まず呼吸とは皆さんご存知のとおり、酸素を取り込み、二酸化炭素を排出することです。口呼吸とは、「吸う息、吐く息のどちらか一方でも口から行う呼吸法」の事で、ポカン口とも言われる「口唇閉鎖不全」も含んでいます。
テレビを見ている時、眠っている時などに少しでも口を開けているかも?と思い当たる人は口呼吸をしている可能性が有ります。
実は口呼吸をしていると様々な問題が起こります。ただ口で息をするだけで悪影響が出るとはちょっと信じられないですよね。
口呼吸によってどのような問題が引き起こされるのかまとめてみました。
・歯並びに悪影響を与える(唇や頬、舌の圧の変化で出っ歯や受け口の原因になる)
・突き出た唇や後退した下顎など、顔つきが変わる(アデノイド顔貌)
・老化を促進する。口の周りの筋肉や表情筋が緩み、皮膚の緩みにも繋がる
・口腔内の乾燥による口臭や、虫歯や歯周病の原因になる
・免疫力が下がり風邪や感染症を引き起こしやすくなる
・睡眠時の無呼吸
・学習能力や運動機能の低下。摂取酸素量低下により脳への酸素供給量も低下
・血中酸素濃度の低下
などがあります。
では、どうして口呼吸をしてしまうのか? 原因も様々です。
《原因》
・噛む回数が少なくてすむ軟らかい食事
(口の周りの筋肉が発達しないため)
・言葉の変化
(メールや SNS の普及による会話量の低下)
・アレルギー疾患の増加
(花粉症、アレルギー性鼻炎だとますます口呼吸に)
などが挙げられます。これらは一つずつというわけではなく、複数の原因が絡み合っている場合もあります。
<鼻呼吸>
埃や花粉、細菌などから守ってくれる。
<口呼吸>
小さなゴミや埃、細菌などを直接体内へ取り込んでしまう。身体の免疫機能を直撃する。
皆さんは、簡単に出来る予防法として《あいうべ体操》をご存知ですか?
あいうべ体操とは、口呼吸を鼻呼吸に改善していく簡単なお口の体操です。
1日30回を目安に地道に続けると、舌の力やお口の周りの筋肉が鍛えられ、自然に口を閉じることができるようになると言われてます。
口呼吸は、お口だけではなく全身に影響するリスクがある事が分かりましたね。皆さんも普段から意識して正しい呼吸法(鼻呼吸)を心がけましょう!
アス横浜歯科クリニックでは、お口の健康を通して全身の健康を守るサポートを目指しています。
参考文献
・認定 NPO 法人 日本病巣疾患研究会
https://jfir.jp
・あいうべ協会
https://aiube.jp/about/index.html