意外と知らない自費診療と保険診療のちがいとは??
2023年02月1日
こんにちは!横浜市南区井土ヶ谷駅の駅前にある、「痛くない」治療にこだわる歯科医院アス横浜歯科クリニック歯科医師の吉田です。今回は、歯の治療をした時、ご自身で納得して治療を受けて頂くために、「保険と自費の違い」について例を挙げてお話していきたいと思います。
歯科治療には健康保険が適応となる「保険診療」と健康保険が適応にならない「自費診療」の二種類存在します。
保険診療は、国が定める制度であり、一定水準の治療を 3 割以内の費用で受けることができ、全ての患者さんがどの医療機関であっても同じ診療を同じ金額で受けることができる制度です。しかし、「最低限の機能回復」を目的としていることから、使用する材料、医療機器等に制限があるなど、様々なルールが存在します。
一方自費診療では、「診療内容」、「使用する材料」、「使用する器材」に制限がなく、患者さんに最も寄り添った診療が行うことができ、より患者さんの満足度の高い治療を行うことができます。
具体的には、保険治療の材料だと耐久年数に大きな差が生まれてきます。
耐久性の差は、各材料の「使用するセメントの性能の差」「歯科医院や歯科技工所で制作される材料、方法、および精度の差」が主に関与してきます。
<詰め物の観点から寿命を比較>
保険診療のプラスチックの詰め物の 10 年生存率約 60〜83%
保険診療の金属の詰め物の 10 年生存率 67〜84.7%
自費診療のセラミックの詰め物の 10 年生存率約 91%
自費診療のゴールドの詰め物の 10 年生存率 96%
このように自費診療は保険診療に比べて再治療が必要となるケースが少なくなります。
<詰め物の観点から二次う蝕(虫歯の再発)率の比較>
保険診療のプラスチックの詰め物 約 78.2%
保険診療の金属の詰め物 約 72.4%
自費診療のセラミックの詰め物 約 15%
自費診療のゴールドの詰め物 約 40%
二次う蝕(虫歯の再発)になると、歯をその都度削る必要がある為、歯を失っていく可能性が高いと言えます。
材料、方法の差は、歯科医師や歯科技工士の技術の差とはまた別であり、使用器材、材料に制限があると精度を十分に高めることができない状況もあります。
そのため、治療精度を高めるには、一般的に自費診療の方が有利と言えます。
保険適用外(自費治療)の素材は、保険適用の素材と比べ「審美性」「体への優しさ」「機能性」「耐久性」「精度」などにおいて様々なメリットがあります。当院では患者さんのお口の状態、お好みなどをお伺いし、もっとも適切な素材をご提案しております。少しでもご興味を感じた方はどんな事でも構いませんので、お気軽にお問い合わせください!
参考文献
・コンポジットレジンならびに鋳造修復の生存率 久保至誠,相田潤,竹原順次,森田学
口腔衛生学会誌,2008;58:16-24
・シカシル 保険と自費(保険外)の詰め物は、何が違うのか?
https://shikashiru.com/post/48.html